物を売るバカの名刺には、何が書いてあるのか?スペックを書くな、ストーリーを書こう。

ストーリーブランディングという言葉をご存知でしょうか?

文字通り、ストーリーを語ることによって、親近感を覚えてもらったり、共感して味方になってもらったり、励まそうと応援団になってくれたり、という現象が起きることです。そしていつの間にか小さくてもキラリと光るお店や会社のブランドができていると。

大きな会社は、お金をドンと使ってかっこいいイメージ作りなどをテレビCMでやればいいわけですが、小さな会社はそんなことできませんので、例えばこういう方法で地道にファンを増やしていくということです。

このストーリーブランディングの第一人者といえば、川上徹也さんなわけですが、このたび渾身の新刊が出まして、それがまたストーリーブランディングの、いや川上さんの集大成的な内容になっているわけですよ!
新書で安いし、ストーリーブランディングを初めて学ぶ方にはちょうどいい一冊です。

要は、物でなく物語を売れ!というわけですが、実は名刺作りのセオリーも驚くほど同じなのです。

例えば、名刺の裏を有効活用しようとして、会社の主力商品の写真と説明文などを書いておられる方をたまにお見受けしますが、ここにスペックを書いてもあまり意味はありませんよね。そういう名刺もらっても、そこはよほど業界人でない限り興味がないし、見ません。

では、なんだったら興味を持ってもらえるか?ですが、

・なぜこの商品を作ったか?
・なぜこの商品を売っているのか?
・この商品についてこだわっていることは?
・この商品を作る上での失敗談
などのストーリー
ではないでしょうか?

もしくは、商品を売る前に自分を売れということで、
・共感、信頼を得るためのプロフィール

ですね。これも箇条書きで過去の栄光などをズラズラと書くのではなく、なるたけストーリーを意識して書くことです。なぜなら、世界中に昔話があって、それが今まで伝わっていることからもわかるように、人類は物語が大好き!というDNAを共通して持っているから。お話なら、つい読んでしまうのです。

いつも名刺の作り方セミナーでこんなことをお話しているのですが、はじめは「自分はおもしろいストーリーなんて書けないよ」と言っていた方でも、「この商品のどこにこだわっている?」「なぜそこにこだわってる?」「こだわってどうなった?」「その結果お客さんになんて言われた?」などとクエスチョンを重ねていくと、たいていはぐっとくるエピソードをお持ちだったりします。

ということで、人様に語れるような自分、自社のストーリーを探したい方は、入門編としてまずこの本をお読みになってはいかがでしょうか?多くの事例の中に、必ずヒントが見つかるはずです。
 

物を売るバカ売れない時代の新しい商品の売り方 (ワンテーマ21)

川上 徹也 KADOKAWA/角川書店 2014-05-09
売り上げランキング : 5885

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JUGEMテーマ:名刺のノウハウ

進化する名刺、子育てが100%感動になるおもちゃ屋、カルテットさん

以前、わたくしの名刺のセミナーに参加してくださった藤田さん、愛知県刈谷市にあるぬくもりの木のおもちゃ「カルテット」のオーナーさんです。
その後どんどん名刺を進化させたということで、歴代の名刺をお送りくださいました。

ときに質問ですが、本を読んだり、セミナーを受講したりして知識を得て、その後実行される方の割合ってどのくらいあるでしょうか?

答えは、残念ながら5%ほどと言われています。そのうち、それを継続的に行える人は1%以下。「成功する秘訣は、成功するまで続けることだ。」と言われる意味がわかりますね。

実はわたくしも、セミナーで名刺の作り方をお話した後に、「ぜひ名刺を作られたら、送ってくださいね。何かしらアドバイスできると思います。」と毎回申し上げているのですが、本当に送ってくださる方は、100人にひとり以下です。

これは名刺を改善するメリットを伝えきれなかったわたくしにも責任があるのかもしれませんが、ちょっとショックな結果です。そんな中、藤田さんは2度3度とブラッシュアップして名刺をより洗練されたものにされているのは、頭が下がります。

さて、早速拝見しましょう。

これはセミナー受講前のものですね。一般的な名刺というか、普通のアドレス情報のみが掲載されています。


わたくし、個人的にこのお名刺、シンプルで好きです。ロイヤルファミリー御用達のブランドというのは、誰しも興味を持っていることですし、それが太鼓判にもなって、皇室のお子様たちが遊んでいるものであれば、間違いない!という信頼につながります。

他にもいろんなブランドを扱っていらっしゃいますが、この名刺で「その他のものも間違いない!」という印象を与えられると思います。

また、キャッチコピーが加わりましたね。「子育てを感動に変えるおもちゃ屋」
特に初めての子育てというのは、親にとって喜びであると同時に、悩みの連続で、辛い側面もあります。それを、ここのおもちゃを使うことで、充実した日々が訪れるのではないか?親心を知っているからこそ書けるキャッチコピーですね。



見開きになって、ウェブへのアクセスを促すQRコードや、詳しい地図が掲載されました。みんながスマホを持つようになったら、地図もQRコードにしちゃってもいいのかもしれませんね。



さて、集大成です。前回なくなっていた藤田さんの顔写真が復活しました。しかも「積木おじさん」というニックネームつき!これはフレンドリーなキャラクターを醸しだすのに非常に有効だと思います。男性はぜひ「◯◯おじさん」になるといいと思いますよ。

ちなみにわたくしは「普通のおじさん」と名乗っています。「◯◯おじさん」として検索サイトで一番になると、本当に便利でいいことばかりです。パーソナルブランディングを考えている方は、ぜひニッチキーワードを狙って、やってみてください。

ほとんど申し上げることはないのですが、ひとつご提案するとすれば、地図を半分にして、空いたところにウェブ情報を入れる。そして見開きの上半分には、「なぜ木のおもちゃ屋をはじめたのか?」という思いを、短いストーリーにして書かれたらよいかなと。それはお客さまにとって、「なぜわざわざ高級な木のおもちゃを買わなければいけないのか?」への答えにもなります。もちろん全員が共感はしてくれないと思いますが、納得できた方の購入障壁はグンと下がるはずです。

はい、というわけで、実はお送りいただいてからかなり時間が経ってしまったのですが、藤田さんのお名刺をご紹介させていただきました。藤田さんゴメンナサイ!そしてありがとうございます!

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